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お客様の声/歯舞漁業協同組合様
カテゴリ:現場情報,お客様の声
注目
最東端の挑戦。
排気ガスゼロが切り拓く高度衛生管理型市場

北海道根室市の本土最東端に位置し、サケ・マス・ウニ・昆布など高い生産力を誇る歯舞漁業協同組合。同組合は明治45年、歯舞5ヶ村漁業組合として設立され、その後、歯舞漁業会を経て、昭和24年8月に水産業協同組合法の施行に伴い現在の歯舞漁業協同組合として改組され、今日に至っている。

令和4年には、高度衛生管理型の水産物荷捌施設をはじめ、防災施設や海業支援施設を備えた新施設が稼働。高度衛生管理型市場としての運営が本格的にスタートした。その実現において、最大のテーマとなったのが「排気ガス対策」である。
「施設内に排気ガスを持ち込まない」その明確な条件が、電動式フォークリフト導入の出発点となった。新市場の建設にあたり、同組合は防災・流通機能の強化・地域交流・衛生管理という4つの柱を掲げた。中でも衛生管理は最重要項目のひとつであり、従来のエンジン式フォークリフトからの転換は避けて通れない判断だった。中村専務は当時をこう語る。
「衛生管理を徹底するためには、排気ガスを「出さない・溜めない」ことが絶対条件でした。そこで電動式しかない、という結論になりました」
フォークリフトは市場機能を支える基幹設備である。だからこそ、単なる車両の更新にとどまらず、市場の在り方そのものを変える取り組みとして電動化が進められた。
「寒冷地では使えない」を覆す

しかし、導入への道のりは平坦ではなかった。最大の壁は「寒冷地で本当に使えるのか」という点である。当時の電動式フォークリフトにはユーザーニーズにマッチしたキャブがなく、冬季の屋外作業には適さなかった。そこで現場から上がったのが温風ヒーター付きキャブの要望である。中村専務はこう語る。
「北海道で使えないなら意味がない。キャブ付きで、しかもヒーターが使えるものが必要でした」
だが、ヒーターの仕様は電力消費を大きく押し上げ、バッテリー性能との両立が課題となった。「それは難しいのではないか」と言われる中で、急速補充電が可能な車両としてFE25H-1をデモンストレーション機に採用。並行してヒーター付きキャブの開発も進められ、その過程でユーザーへのヒアリングを実施し、現場の具体的なニーズを丁寧に抽出した。こうして得られた声を反映するかたちで、FE25H-1におけるキャブ付き仕様が新たに開発された。FE25H-1の後継機として登場したFE25-2は、その進化した性能と信頼性が高く評価され、以降も継続的に選定・導入され続けた。
人手不足を補う主戦力

現在の市場では、フォークリフトが作業の中心を担っている。
荷受けから運搬、計量、出荷まで、すべての工程に関わるなくてはならない存在だ。特に大きな変化をもたらしたのが、計量器付きフォークリフトの導入である。
従来は小分けして計量していた作業を、タンク単位で一度に行うことが可能となり、大幅な効率化を実現した。
現場で実際にフォークリフトを操作する山崎氏はこう話す。
「持ち上げてそのまま計量できるので、作業が本当に早くなりました。移し替えの手間がなくなったのは大きいですね」
また、回転フォークの活用により、タンク間の移し替えや選別作業もスムーズに行えるようになった。人手不足が進む中で、機械化による省力化は不可欠であり、その中核として電動式フォークリフトが機能している。
「人の手だけでは回らない部分をしっかり補ってくれている。今の現場には欠かせません」と山崎氏は続ける。
「静かで、強く、壊れにくい」現場が実感する電動化の価値

導入前に懸念されていたのは、パワーや操作の面だった。しかし、実際の運用では、その不安はほとんど解消されている。山崎氏は率直にこう評価する。
「最初はエンジン式よりパワーが弱いのではと思っていましたが、パワー不足は感じません。むしろ乗り心地が良くて、疲れにくいですね」
電動式の特徴である静音性も、現場に変化をもたらした。
「音が静かなので、周りとのコミュニケーションがとりやすくなりました」
さらに、排気ガスが出ないことによる衛生面の向上はもちろん、振動の少なさや作業環境の快適さも高く評価されている。
コマツのメンテナンス面についても信頼は厚い。
「何かあればすぐに対応してくれる。点検の説明も丁寧なので安心して使えています」
中村専務は今後を見据え、こう語る。
「これからも現場に合った改良を重ねて、さらに使いやすい機械になっていくことを期待しています」
電動式フォークリフトは、単なる環境対応にとどまらず、現場改善に貢献する設備である。現場の課題を解決し、作業の質そのものを引き上げる存在として、確かな価値を発揮している。
お客様プロフィール

歯舞漁業協同組合
事業内容:水産業協同組合
     
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