お客様の声/有限会社中標津ファームサービス様
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「TMR販売による地域貢献」
北海道東部(道東地域)に位置し、南部は根釧台地の丘陵、北部は知床半島から連なる山岳地帯となっている北海道中標津町で2006年1月に設立。約23,000haの牧草地が広がり、約39,000頭の乳牛が飼養されている中標津町の酪農家を支えているのが、TMRセンター「有限会社中標津ファームサービス」だ。
TMR(Total Mixed Rations)とは完全混合飼料を意味し、牧草などの粗飼料やコーンなどの濃厚飼料のほか、ミネラル、ビタミンなどの必要な養分を、牛の栄養学に基づいた配合比率で混合した栄養バランスに優れた飼料のこと。
TMRに特化した専用の施設で製造することで、品質の良い飼料を低コストで安定的に供給することができる。いわば "牛の給食センター"のようなもので、現在北海道で約90のTMRセンターが稼働している。
4種のホイールローダーで業務の効率化を図る
中標津ファームサービスでは、コマツの4種のホイールローダー WA100、WA270、WA320、WA380が導入されており、それぞれに適した用途でTMR製造をサポートしている。
WA100は主に醤油粕を貯蔵庫やミキサーへ運搬するために使われている。同社のWA100は北海道スペシャル仕様だ。アタッチメントのスピーディーな交換を可能にするマルチカプラや牧草の目詰まりを防ぐワイドコアラジエーターなどが標準装備されており、畜産業務に最適な仕様となっている。WA270は草地に使用する堆肥の運搬に、WA320はバンカーサイロへの牧草の積み込みに使用されている。そして、バンカーサイロで”重し”となって牧草の空気を抜いているのが、特別仕様のロードメーターを装備したWA320だ。WA380は除雪に活躍している。冬場の朝の配送時は、夜中に降った雪が積もり道をふさいでいるため、WA380が先頭を走り除雪しながら配送している。
コマツと共に業務を支える
通常、WA320のバケットの重量計量を行うロードメーターは自動加算式になっているのだが、サイレージをすくう際に、固く踏みしめられたサイレージをバケットで崩す必要があり、それにかかる重量すべてが加算されてしまうのだ。これではサイレージの正確な計量を行うことができない。
そこで、計量したいときだけ計量できる仕様へとロードメーターの仕様変更を行った。「バケットの計量についてコマツに相談したところ、実際の使用状況などを確認し、こちらの要望を聞いたうえで、仕様変更に取り組んでもらいました。おかげで作業の流れを妨げることのないスムーズで正確な計量ができるようになり、業務の効率化につながりました」と長渕社長は仕様変更の経緯を語る。
大きさの異なる4種のホイールローダーを適材適所に配するなど、機械化を推進し業務の効率化を図っている同社だが、安全性の確保に対する意欲も強い。「除雪やバンカーサイロでの作業など、私たちの業務は危険と背中合わせです。自動走行や遠隔操作など建機の無人化技術にはとても注目しています。除雪作業などは無人でできるようになれば、格段に安全が確保されます。技術の変化がもたらす安全性の向上が、私たちの業務にもっと反映されることを願います」と長渕社長は話す。
若い世代が業務を支える
現在、中標津ファームサービスでは20~30代の若い世代が20名近く働いている。中には沖縄から来ている方もいるという。「若い人たちは、みんなワイワイと元気に業務に取り組んでいます。とてもいいことだと思います。励みになりますし、刺激にもなります」と長渕社長は言う。
TMRセンターは酪農家のハブとして機能している側面もあり、さまざまな情報が集まる同社は、酪農家にとって頼れる存在となっている。「お互いに助け合いながら、それぞれの強みを発揮して、地域社会を発展させていければいいですね。そして若い世代が伸びていって、地域社会を支える中心的な存在になってくれることを期待します。そのためにできることは一生懸命やっていきたいです」と、長渕社長は抱負を語る。
お客様プロフィール
有限会社 中標津ファームサービス
事業内容:TMRセンター/酪農ヘルパー事業
コントラクター事業